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ICUの治療

ICUでの鎮痛と鎮静

私たちはできる限り患者さんの苦痛を取り除くよう日々努力しています。ICUでは苦痛を軽減させる手段のひとつとして鎮痛薬や鎮静薬を使用することがあります。

鎮痛薬とは術後の痛みや人工呼吸器による気道の違和感を軽減させる薬剤で意識に対する作用は強くありません。人工呼吸器を使用中でも鎮痛が十分であれば意識を保ったまま苦痛を感じる事なく過ごすことができます。痛みや気道の違和感は痰の喀出を弱くしたり、せん妄の原因となるため積極的に取り除くことが必要です。

鎮静薬とは意識に作用して睡眠を促す薬剤です。せん妄や認知機能の低下によって安静を保てない場合や鎮痛だけでは苦痛を取り除けない処置を行う場合などに使用します。深い鎮静は患者さんの予後を悪化させる可能性が指摘されており、リハビリを行い早い回復を促すためにも必要最小限の使用が推奨されています。

人工呼吸器使用中で声が出せなくても看護師が24時間ベッドサイドにいていつでも筆談や専用デバイスを使用してコミュニケーションをとることができます。何か要望があればいつでも看護師に訴えることができます。面会に来た家族とも同様の方法でコミュニケーションをとることができます。

一般的なICUの病室です。病態によって医療機器の種類や配置場所が変わります。完全に閉鎖できる個室と一部カーテンで仕切られた半個室があります。病態に応じて適切な部屋を選択します。

ICUの患者さんには一般病棟では見慣れないたくさんの管やチューブ類が使われます。ここではそれぞれがどんな目的でどこに繋がっているのか、どのように入れるのかなどを簡単に説明しています。重大な合併症のリスクのある処置にはその対処法などを含めて詳しく説明し同意を得た上で行いますのでご安心ください。

ICUで使用されることが多い医療機器を説明しています。ICUにはここに挙げた機器以外にも様々な医療機器がすぐに使用できるように常備され、スタッフが整備・点検しています。