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患者さんとご家族のための

集中治療室情報サイト

ご家族の方へ

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ICUには、多くの重症な患者さんがいます。様々な特殊な治療が必要であり、24時間絶え間なく注意深く観察する必要があります。このような特別な環境で、感染症の伝播から患者さんを守り、治療現場の混乱を避け、すべての患者さんの安全とプライバシーを守るために、ICUでは訪問者の入室を制限していることをご理解ください。

しかし、私たちは、患者さんにとって家族の方の面会は非常に大切な事で、むしろ歓迎すべき事であると考えています。面会される際にはいくつか配慮いただきたい注意点があります。面会を希望される場合は事前にICUスタッフにご相談ください。面会の際の規則や注意点をご案内させていただきます(時期やエリアによって内容が変更になることがありますのでご注意ください)。

家族と集中治療室のスタッフとコミュニケーションは非常に重要です。お互いがそれぞれの役割に応じた意見を伝える事が大切です。話し合いを繰り返し、信頼関係、親近感、助け合う関係が構築されれば、ご家族の皆さんと共に私たちは患者さんに最善のケアを提供することができます。例え大きな苦しみの中で難しい決断を下したとしても皆で共有することで乗り越えられるものになります。

ICUでのご家族の役割は非常に重要です。効果的な介入をすることで、愛する人を助けたり、スタッフを助けたりすることができます。

 しかし、非常に困難な状況では、次の点を考慮しておくことが重要です。

  • ICUに入ってしばらくは特にご心配と思いますが、その先にご家族がもっと必要とされる時がきます。その時に備えて、疲弊しないようように十分な休息をとることが大切です。

  • ご家族がICUに入ることは、免疫力が落ちている患者さんにとって危険な感染の媒介となる可能性があります。ICUに出入りする際には必ず手を洗うことが重要です。

  • ご家族の一人(いつも同じ人)がICUスタッフから情報を収集し、他の親族と共有するのが理想です。最も身近な一人の人が家族のリーダーとなることで、スタッフや周囲の人々の助けになります。患者さんの大切な人の中にお子様(子、孫)がいれば、その子たちを助けるために重要な役割を果たすことになるでしょう。

もしもの時に備えて 「患者さんにとって最善の医療とは何か?」−

医療は万能ではありません。集中治療を駆使すれば全ての人が順調に回復するわけではありません。もしもの時に「今の患者さんにとって最善の医療とは何か」を考える上で、ご家族にあらかじめ知っておいてもらいたいことがあります。